慶応2年(1866)6月、第二次長州征討の幕府方は、大島口、芸州口、石州口、小倉口の四方から長州を取り囲み、戦いの火ぶたが切られました。
中でも、門司に陣取った幕府方・九州諸藩と、高杉晋作率いる長州藩との間で行われた戦いを小倉口の戦いと呼び、一番激戦であったと云われています。
龍馬は、高杉晋作の勧めでこの戦いに参加し、初めての海戦を経験しました。
龍馬はこの海戦の様子を絵に描いて土佐の兄に送っていますが、その絵から大変興奮した様子が伝わってきます。
その海戦図を博物館で見たとき、私にもその高ぶった気持ちが伝わり、「一度その場所を見たい」と強く思ったものです。
そして、先日9月23日、下関に行ってきました。
日帰りで・・(笑)
さて、関門海峡が見渡せる場所といえば、30階に展望室がある「海峡ゆめタワー」です。
下関駅から徒歩10分です。
エレベーターに乗って、わずか70秒で展望室に到着。
素晴らしい景色が広がります。
そしてその一角に、龍馬の海戦図が展示されていました。
龍馬の絵は下関にある小高い山「火の山」から見て描かれたと云われているそうです。
下方が下関、上方が門司、そして右に「ガンリウ島」と書かれた小さな島があります。
これは宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名な「巌流島」の事です。
その海戦図と同じ場所をカメラで撮りました。
144年前、ここで龍馬は軍艦に乗って、幕府軍へ攻撃をしたのです。
その場所に立つと、何か感慨深いものがありますね。
一方、幕府軍は足並みが揃わず、そんな中で将軍家茂が薨去。
孤立した小倉藩は、城に火を放って退去します。
これで事実上幕府は敗北となり、いっきに倒幕へと加速していきます。
巌流島の左側に連なる島々のむこうに、小倉があります。
昭和34年に小倉城が再建されたそうです。
また機会があれば、見たいですね。
次回の記事は、その小倉城から戦利品として持ち帰った「大太鼓」の話です。
余談になりますが、28階にはこんな神社がありました。
恋人達が訪れることで幸せになれる、素敵なデートスポット「縁結び神社」だそうです。
By merry
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